※出典:【解説レビュー】映画『キラーズオブザフラワームーン』意味がわかると恐すぎる…ハエが顔を飛ぶ理由|マーティンスコセッシ×レオナルドディカプリオ×ロバートデニーロ【ネタバレ考察】/1分映画批評(https://www.youtube.com/watch?v=kCTi5W6QRPo)
本年80歳の巨匠、マーティン・スコセッシ監督の最新作『キラーズオブザフラワームーン』が公開されました。本作は1920年頃、オイルマネーに翻弄された先住民族たちとその周りの白人たちを描いた映画で、206分と長い尺ですが、人間の身に詰まったストーリーが、最後まで飽きることなくしめます。特に注目すべきは、劇中に何度も登場するハエの意味について。このハエは、人間が世界を分断してコントロールする生き物の象徴として用いられており、本作のテーマを象徴していると考えられます。ネタバレを含む内容となっていますので、ご注意ください。
- マーティンスコセシ監督の最新作「キラーズオブザフラワームーン」を観た
- 映画は1920年頃のオイルマネーに翻弄された先住民族と白人たちのストーリーを描いている
- 約3時間半の長い映画だが、人間の本質を表現しており、飽きずに観ることができた
- 映画の中にはハエが頻繁に登場し、テーマを象徴しているようだ
- ハエは人間が世界を分断してコントロールしたがる生き物の象徴として登場している
- 映画では空間の区切りと誰かが入ってくるという演出が頻繁に行われている
- ハエが登場することで、世界の区切りとそれをまたぐことの意味が表現されている
- ハエは自分の世界を守るために邪魔なものを排除する人間の本質を象徴している
- 映画は長いが、人間の本質を深く考えさせられる作品である
- ディカプリオの演技が際立っており、映画の見どころの一つである

『キラーズオブザフラワームーン』とは
本年80歳の巨匠、マーティンスコセシ監督の最新作『キラーズオブザフラワームーン』は、1920年頃のオイルマネーに翻弄された先住民族たちとその周りの白人たちを描いた206分の映画です。
映画の長さと人間の本質
この映画は約3時間半と長いですが、ずっしりと人間の身に詰まっていて、最後まで眠くならずに見ることができました。劇中に何度か出てくるハエが非常に興味深く、この映画のテーマが凝縮されているような気がしました。ハエの意味について個人的な考察をしていきます。
ハエの意味とは
ハエが映画に登場する理由について、私は人間という生き物の象徴としてハエが登場したのだと考えています。映画では空間が分断され、その空間に誰かが入ってくるという演出が多くあります。この世界の区切りと何かが入ってくるという展開が延々と繰り返されることで、人間が世界を分断してコントロールしたがる生き物であることが表現されています。
ハエと人間の本質
ハエは人間の世界にとって邪魔な存在です。部屋の中にいたらうるさいし、料理に乗ったりすると最悪です。そんなハエを部屋から追い出すことは、自分たちの世界を守るために必要な行動と言えます。この映画では、ハエが邪魔なものや人間を排除することで自分たちの世界を守るという人間の本質が明示されています。極端な例としてのハエの存在が物語の象徴となっています。
『キラーズオブザフラワームーン』の感想
『キラーズオブザフラワームーン』は、FBIを操作する立場から事件を操作していく役であったディカプリオが、今回は被害者側の役として大きく変化しています。3時間半と長い上に人間の本質を突きつけられる作品ですが、映画体験としての醍醐味を感じることができました。お時間をいただき、ありがとうございました。
参考:【解説レビュー】映画『キラーズオブザフラワームーン』意味がわかると恐すぎる…ハエが顔を飛ぶ理由|マーティンスコセッシ×レオナルドディカプリオ×ロバートデニーロ【ネタバレ考察】/YouTube「1分映画批評」(https://www.youtube.com/watch?v=kCTi5W6QRPo)
【動画】【解説レビュー】映画『キラーズオブザフラワームーン』意味がわかると恐すぎる…ハエが顔を飛ぶ理由|マーティンスコセッシ×レオナルドディカプリオ×ロバートデニーロ【ネタバレ考察】
まとめ:映画『キラーズオブザフラワームーン』の意味と恐るべきハエの秘密



この作品は、人間の身に詰まった物語であり、最後まで飽きることなく見ることができました。特に興味深かったのは、何度も登場するハエの意味についてです。個人的な考察ではありますが、このハエは、人間が世界を分断してコントロールしようとする本能的な欲求の象徴として使用されているのではないかと思います。
映画では、車の中と外や部屋の中と外、牢屋の中と外など、空間が区切られ、誰かがその空間に入ってくるという展開が頻繁に繰り返されます。この区切りを超えることがどのような結果をもたらすのかも描かれています。先住民のオイルマネーに集まってくる白人たちが、彼らの区切りを超えた世界を作り上げ、その結果何が起きたのかも示されています。
そしてハエとは、人間の世界においては邪魔者です。部屋にいると騒がしくてうるさいし、食べ物に乗ったりすると最悪です。だからこそ、ハエを排除しようとするのでしょう。自分たちの世界を守るために、邪魔なものが入ってきたら殺してしまおうと思うのが人間の本能なのです。
この映画では、顔にハエがたかるように、自分たちの世界を守るために邪魔な人間を次々と排除していく様子が描かれています。これは極端な例かもしれませんが、人間の本質を象徴しているのかもしれません。
『キラーズオブザフラワームーン』は、3時間半という長い上に、人間の本質を突きつけられる作品です。映画体験の一つの醍醐味だと思います。マーティン・スコセッシ監督の覚悟が際立つ作品であり、見ごたえがありました。おすすめの作品です。